Massiveの、主にUnison Spreadを使いこなす by 素人


先日に引き続き、Massiveにやられ続けている私Neraltが、Massiveに打ち勝つ企画です。

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初期化ボタンがあった
initialize

第一回において、何はともあれまずはシンセパッチの初期化をしたほうが学習しやすい、ということをお伝えし「File→New sound」で初期化する方法を紹介しましたが、もっと早い手段がありました。上記画像のInit Patchボタンを押せば一発です。

誰がこんな細かいセッティングの中のボタンを見つけれるでしょうか。初心者はこんな階層が深い場所にあるボタンを押したりなんかしません。NI社の開発者は、もっと意識を低く、つまり私と同じくらいのシンセに対する意識の低さを持っていただき、ユーザーフレンドリーな設計を心がけていただかないと、カンダタのように蜘蛛の糸にすがるも、すぐに地獄の底に落つる罪人のごとく、Massiveという奈落に人が貯まります。

Spectrumは触らない、Intensityは右にいっぱいひねる

spectrum

Spectrumはさわらないでください。何故かというと説明書を読んでもほとんど何もわからなかったですし、それからこの機能もムーグやアープについていないからです。歴史的に後半についた機能は、後半に覚えれば良い!という方針でいきたいと思います。

Spectrumにし、Intensityを右いっぱいにひねっておけば、元の波形に何も影響を与えない状態を保てます。Massiveに余計なことはしていただきたくない、という方は、この設定にしてください。

軽く説明しておくと…

ここは波形に影響を与えるセクションで、Spectrum以外にもBendやFromantといったモードがあります。モードを選んだ後に、下のIntensityのつまみをグリグリすると、音が変わります。どういう仕組でかわっているのかは、かなり難解だったので、理解する必要はないと私は思います。単に音が様々変わる、ということだけわかれば問題ないでしょう。

オシレーターは3つあり、電源を入れて青く光らせると起動

スクリーンショット 2015-07-24 15.49.49

オシレーターは、実は3つ用意されていますが、現在は、眠った状態になっています。眠った状態であるときには、青いライトが消えています。ですから、消えたライトをクリックすると、青く点灯し、オシレーターが起動します。以下のように3つ青く光ると、3つのオシレーターがなります。

スクリーンショット 2015-07-24 15.50.16

 

Ampで各オシレーターの音量を調整する

Massive オシレーターの調整

次に、上図の赤く丸をつけたところを右にひねり、各オシレーターのヴォリュームを上げます。左いっぱいにひねれば、そのオシレーターの音量はゼロになります。

そもそも、なぜ3つもオシレーターが必要なのか

そもそもなぜオシレーターが3つも必要なのでしょうか。断捨離という言葉が最近流行りました。何事も沢山持ちすぎていてはいけません。オシレーターもそうかもしれません。しかし、この機能を使うことで、実現できる効果がいくつかあるから、この機能がついているわけです。

例えば、オクターブ違いのオシレーターを重ねてみよう

oct

 

まずは以下の手順を実施してください。

  1. 3つのオシレーターに青いランプを点灯させ、起動させる
  2. 各Ampの量を上げて、オシレーターの音をだす。
  3. Pitchを上の図のように調整。
  4. 演奏する。
  5. 分厚い音が出る。

1オクターブ上と下の音が追加されて、音が分厚くなった

こうすると、鍵盤で演奏した音とは別に「1オクターブ上と下の音が追加され」て、音が分厚くなります。ピアノで言えば、オクターブ奏法、つまり、メロディを単音ではなくて、手を目一杯広げてオクターブ違いの2音でメロディを演奏するの同じ効果です。オシレーターを3つ使って、ちょっとパラメーターをいじるだけで、手を広げなくてもオクターブが演奏できます。

+12はオクターブ、+7はPerfect 5th

この+・−は、半音で何個分音をずらすか、ということを意味しています。ですから、+12ずらせば、オクターブ上にずれますし、+7ずらせば、Perfect 5th上にずらすことになります。

詳しくは、これは宣伝ですが、私の音楽理論の本を買って読めば、コードやスケール、といったことは全部わかりますので、ぜひ買ってください。シンセのことはよくわかりませんが、音楽理論は自身を持ってお伝え出来ます。

http://neralt.com/TMT4CM/

Music Theory Workshop Japan

 

オシレーターが3つあると、ピッチをずらしたり、異なった波形を使ったりして、音を分厚くすることができる

結論としてオシレーターが3つあるのは、それぞれのオシレーターに対して、異なるピッチや異なる波形をアサインすることで、より音を分厚くすることができるからです。今3つのオシレーターに、オクターブ違いのピッチを割り当てたので、たった1音演奏しただけでも、かなり説得力のある音になったのではないでしょうか。先ほどまでの、ピーとかプーとかいった音よりも、俄然やる気が出てきます。

エフェクトをたすことで、一気に説得力が増す

massive エフェクト

それでも、なんとなくしょぼい。では、エフェクトを足しましょう。画面右上の方にある、上記画像の場所が、エフェクト・セクションです。

例のごとく、青くランプを点灯させ起動し、そのあとNoneと書いてあるところをクリックしてエフェクトの種類を選びましょう。おすすめはリヴァーヴです。

リヴァーヴの設定

Dry/Wet

ドライ/ウェットというのは、ドライはエフェクトのかかっていない元の音の量、ウェットというのはエフェクトのかかった音の量、を示しています。つまり、右いっぱいにひねると、ウェット、つまり今回であればリヴァーヴのかかった音だけがなりますので、ぼやけきった音になります。かといって、左いっぱいにひねると、ドライ、つまり全くエフェクトのかかっていない音だけになりますので、リヴァーヴをかけた意味がありません。ドライとウェットのバランスがいいところに調整する必要があります。とりあえず、上の画像と同じくらいにしてみるとどうでしょう。

Size

サイズというのは、リヴァーヴの部屋のサイズです。サイズを大きくすれば、結果として広い部屋にいるようなリヴァーヴがかかります。実際的には、サイズを大きくすれば派手になる、といっていえます。いわゆるトランスやEDMのようなドハデは音にしたければ、思い切って右にまわしてみましょう。

これはあまりどうでもいいことですが、リヴァーヴとは本来、部屋やホールの反響をシミュレートしたエフェクトです。つまり、音が壁にぶつかり跳ね返り、聴者に向かっていくつも戻ってくる音がリヴァーヴです。そして、この跳ね返る壁が遠くにあればあるほど、跳ね返る音が遅れます。この遅れを元に我々人間は、部屋の大きさを感じています。Sizeはこの部屋の大きさをシミュレートしている、つまりおそらくは主に跳ね返ってくる音の遅さを増やしているのだと思います。音響が専門の方、間違えていたらすいません、指摘してください。

とにかく、Sizeを大きくしておけば、派手なEDMサウンドになる、と考えて問題ないでしょう!

Density

密度です。理論的にはわかりませんが、右にひねれば、リヴァーヴが濃くなります。個人的にはあんまり右に回すとごちゃごちゃするので、まわしません。

Color

これも説明書を読んでいないので理論的にはわかりませんが、右に回すと高音よりに、左に回すと低音よりの音になるのが、普通のシンセやエフェクトの定番です。右いっぱいに回すと、シャワシャワしてしまいます。これは高音が多くなるからです。それが嫌なら、左に回していって、シャワシャワが気にならなくなったら止めましょう。

今回の目玉 Voicing Section

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今回はこのVoicingセクションが目玉です。何故なら、ここを少しいじるだけで、一気にそれっぽくなるからです。楽して、シンセっぽい雰囲気を味わうことができる、お得なセクションです。

しかし、その分、字面の意味がわかりません。では見て行きましょう。

Maxは同時発音数、Unisonoは音を分厚くするために重ねる音の数

maxunison

Max ほぼ同時発音数

まずはマックスは、ざっくりいって、同時発音数だと思うことにします。詳しくは読んでもわかりませんでした。単純計算で、4和音を演奏したければ、maxを少なくとも4以上にする必要があります。4音発音、つまり音をだすことができなければ、当然4和音は演奏できません。

しかし問題はそこまで簡単ではなく、色々この同時発音数をいろんなところで消費します。主にUnisonです。Unisonについては次に説明しますが、一音演奏しただけでも、4音くらいまとめて演奏する機能です。よくわからないと思いますが、今はそれでかまいません!とにかく、ここで結構発音数を消費されるので、maxは少し多めにしたら良いのではないでしょうか。

ただし、maxを増やすとCPUに負荷がかかります。ですから、ほどほどにしてください。お酒と同じです。

Unisono

Unisono、なぜ「o」が一個多いのかはわかりませんが、ユニゾンということです。つまり、一音しか演奏していないのに、ユニゾン、何人かが演奏してくれる機能です。なんのことかイマイチわからないと思いますが、やってみるとわかります。Unisono Spreadの項目で合わせて説明いたしますのでお待ちください。

Polyphon/Monophon/Monorotate

  • Poly 和音がなる。和音を演奏したいときはこれにしましょう。
  • Mono 単音しかならなくなる。つまりポルタメント/グライドと合わせて、ピッチが定まらない、だらしないリードを作るときにこのボタンを押す。
  • Monorotate 全く説明書を読んでも、monoとの違いがわからないし、実際に使っても違いがわからない。違いが分かる人だけこのボタンを押せば良いと思います。

Unison Spread

massive unison spread

Unison Spreadは、先ほど軽く説明したUnisonoと強く関連するセクションで、シンセらしいサウンドを作る上で非常に効果的な機能です。しかしそれにもかかわらず、こんなにわかりにくいところにさり気なく、配置されています。悪意を感じます。

Unison Spreadは端的にいえば、デチューン

Unison Spreadは端的に言えばデチューン機能です。細かく言えば違うのかもしれませんが、音楽的な効果としてはデチューンです。

設定

  1. まず上図、緑枠左側のPitch CutoffをOnにする。
  2. 青い枠、左の値を0にし、右側を1にする。
  3. オレンジ色の枠、スライダーを、少しだけ右にずらす。
  4. あ、Unisonoの値を4にしてください。

スライダーを右にずらすほど、音痴になる

オレンジ枠の中のスライダーを右にずらせばずらすほど、音痴になります。真ん中くらいまでずらすと、ほとんど元のピッチがわかりません。これはつまり、元の音に対して、音程のずれた音を加える、つまりUnisonさせているのです。(実際には元の音はなくなるのですが、わかりにくくなるので一旦おいておきましょう…)

音痴にして、つまりUnisonさせてどんな意味があるのか?

本当に少しだけスライダーを右に動かすと、音が分厚くりますよね。これは聖歌隊のコーラスが分厚い理由と同じです。つまり、聖歌隊のメンバーが全く正確に音程を演奏できず、少しづつ全員がずれているために、結果として音に厚みが生まれるのです。これと同じ効果をUnisonは発揮してくれます。

Unisonの数は、コーラスに参加する人の数、のようなもの

先ほど設定したUnisonは、コーラスに参加する人数のようなもので、この数を増やせば増やすほど、音のズレ具合、もしくは厚みが増えます。

オレンジのスライダーは、音のズレ具合を決める

オレンジのスライダーは音のズレ具合を決定します。つまり、右いっぱいにずらすと、1半音ずれることになります。(厳密に言うと、もっと複雑なことが起きていますが、気持ちとしてはそういうことです!)

しかも、コーラス隊が4人だとすると、スライダーで1半音ずらすと、実は元のピッチから全音以上ずれているやつが生まれます。1半音を設定したのになぜ?!

Unison Spreadの原理的な説明

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説明書には上記のように書かれています。つまり、ヴォイスを増やしていくと、音痴なメンバーの音痴具合が、どんどん増えていくのです。

つまり、メンバー、Unisonの数を増やしすぎると、元の音から非常に外れている人も増える、ということです。

しかし、原理は理解する必要はない! Unisonを、スライダーを、少しづつ右に回せば良い

原理は特に問題にはなりません。Unisonをまず4くらいに設定して、スライダーを少しだけ動かし、それで納得できなければ、スライダーを少しづつまた右に動かしていけば、デチューンの具合が深まります。

そして、完全に音痴だと感じられる手前で、スライダーを止めればいいだけです!

どうでしょう。一気にシンセっぽくなりませんか?

スライダーは、「左の値」と「右の値」の「間」の、どの値にするかを決定している

massive unison spread

オレンジ色の枠内のスライダーですが、これは2つの青い枠の数字の間で、どの値にするかを設定しています。表現がわかりにくくてすいません。

つまり…

  • 左の値「0」・ 右の値「1」・スライダー「完全に左」・なら音程のズレ具合は「0」・つまり全くずれない
  • 左の値「0」・ 右の値「1」・スライダー「完全に右」・なら音程のズレ具合は「1」
  • 左の値「1」・ 右の値「2」・スライダー「完全に左」・なら音程のズレ具合は「1」
  • 左の値「1」・ 右の値「2」・スライダー「完全に右」・なら音程のズレ具合は「2」

わかりましたでしょうか?つまりスライダーを左いっぱいにしていたとしても、「左の数字を上げれば」音はずれていく、ということです。何故なら、左の数字が、0以上だからです。

Centered or Chord

これは、デチューン効果を得たいのであれば、常にCenteredにしておけば良いと私は思います。気になったときに、なんとなくChordにしてみればいいのではないでしょうか。説明書を読んでも違いがよくわかりませんでした。

後回し

いらない

緑の枠内は、あまり効果がわからなかったので、気になる人だけいじってみてください。パンポジションは簡単にいうとステレオ効果をつけるものですが、ステレオ効果ってそもそも何なの?という気もします。広がるぞ、ってことはなんとなくわかるので、Fullの方に少しひねってみると良いかもしれません。

Triggerは、結構大事なのですが、これを説明するためにはEnv エンヴェロープを理解していないとわからないので、詳細は後回しにします。ただし、いわゆるmonoのリードを作りたいときには「Legato Triller」に設定すると、恐らく希望通りの演奏感になるはずです。

まとめ

  1. オシレーターを3つ使う事ができる。青く点灯させ、Ampで音量を上げよう。
  2. オシレーターのピッチを、例えばオクターブずらすことで、一気に説得力のある音になる。
  3. エフェクトをかけると派手になる。
  4. Voicingセクションで、Unisonoを4くらいにし、Unison SpreadをOnにして、本当に少しだけスライダーを右に移動させると、デチューンがかかり、音が太くなる。

今回の学びによって、かなり普通のシンセサイザーと同じように使える準備ができました。なぜ基本的なパラメーターが、こんなにわかりにくい場所に隠されているのでしょうか。それとも私の注意力が足りないだけなのでしょうか。

さて、次回はやっとフィルターもしくは、エンヴェロープです。

ではまた!

シリーズ三作目はこちら

 

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