音程 Interval
「Interval(インターバル) 音程」とは2つの音の「音高[1]上の距離」です。音が離れれば離れるほど、インターバルは広くなります。
いつ使うか?
「ド」と「ミ」より、「ド」と「ソ」のほうが、より離れているのはわかると思いますが、ではどれくらい離れているでしょうか?3つ?それは半音で3つですか?それとも全音で3つですか?
音楽の世界で、音の離れ具合を正確に示すために、音程 Interval という尺度が必要になります。これを正確に把握できれば、他のミュージシャンにも、正確に音の情報を伝えることができます。
もし音程が理解できないと、他人に正確に情報を伝えることができません。それから相手が言っていることも理解できません。
また、当然ですが音楽理論の中でもこの用語が多用されるのでこれが理解できないと、コードやスケールといったあらゆる場面で理解できなくなります。
音程 Interval は音の世界で最も基本的な単位です。
音程の数え方
では実際に音程 Interval を数えてみましょう。
音程 Interval を数える前に、音名の数 = Block数を数える
(Fig. 2‑19) をみると、C-C#の間には「C」, 「C#」と音名が2つ含まれますので、この距離を仮に「2 blocks(ブロック)」としましょう。D-Eの間には「D」,「D#」,「E」と音名が3つ含まれるので、この距離は「3 blocks」になります。同様に、F-Aは「5 blocks」となります。
数えたBlock数を表を使って音程名に変換する
このように数えたブロック数を(Fig. 2‑20) で参照すると、対応する音程名がわかります。つまり2 blockは「m2 = minor 2nd(マイナーセカンド)」という音程名だということがわかります。
同様に、3 blockは「M2 = major 2nd(メジャーセカンド)」ということになります。
補足
ブロック数はあくまで音程を数えるために補助的に使う概念であって、友達に5 blocksといっても通じないので注意してください。インターバルは「major 3rd」や「perfect 5th」といった表現のことです。
音程名を読む場合には、序数詞として読む
音程に使用される数字は、1 = 1st(ファースト) , 2 = 2nd(セカンド) のように序数詞として読みます。
また 「m」= minor(マイナー) ,「M」= major(メジャー) ,「P」= perfect(パーフェクト)を表します。「+4」は「Augmented(オーギュメンテッド)[2] 4th」と読みます。
「b5」の音程は正しくは「diminished(ディミニッシュド)[3] 5th」と表すべきですが、ジャズを基本としたポピュラーミュージックの表記では「b5」 = flatted 5th(フラッテッドフィフス)が主に使用されます。8度以上に関しては、ほぼコードのテンションを示す場合にしか使われないので、今は覚える必要はありません。
注意
これは正規の数え方ではありませんが、正規の数え方は煩雑かつ挫折する人が多いのでこちらを推奨します。[4]
まとめ
- 音程 Interval とは2音間の音高上の距離。
- 音程を数える前に、2音間に含まれる音名の数を数える。これをBlockと仮に定義する。
- Block数を表を使って変換する。
- 音程がわかる。
[1] 音高:音の高さ、低さのこと
[2] Augment:増やす
[3] Diminish:減らす
[4] 運用上問題はないです。