シンプルな和音を豊かに響かせる方法「Drop 2」と「Raise 2」


かっこよく和音を響かせるには音の配置=ボイシングが大切

かっこいい和音を響かせるには、そもそもチョイスする音が大事ですが、それと同じくらいに「配置」が大事です。この「配置」「ボイシング」といいます。今回は「離す」ボイシングについて考えていきます。

 

何故音を離すのか

今回は音を離すことを考えていきますが、何故音を離すのでしょうか?一般的な理由は二つあります。

  1. 低域で密集していると、音が濁りすぎる→Raise 2を使う
  2. 高域で密集していると、中音域が物足りない→Drop 2を使う

 

1.低音域で密集していると、音が濁りすぎる

低音域で和音を演奏してみてください。鍵盤の下の方で以下の図のように演奏してみてください。ごちゃーっと固まって、サウンドが良くないですよね。

つまり低音域では音を離した方が良いだろう、ということになります。こんなときには「Raise 2」というテクニックを使いましょう。(注「Raise 2」とは私が勝手に呼んでいるだけで、一般的ではないです。詳細は) 

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2.高音域で密集していると、中音域が物足りない

では次に下の図のように比較的高い位置で演奏してみてください。そうすると、真ん中がスカスカだと感じませんか?もう少し下の音域に音があったほうが豊かだと思いませんか?このときには、密集した音の一部を、中域に移動させることでサウンドに厚みを与えます。

これを「Drop 2」といいます。(これは一般的に使われている言葉です)

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Raise 2で低音域をすっきりさせる

ではまずは「Raise 2」から。下の図のように演奏すると、低音域が濁ってサウンドが良くない、と感じた場合「Raise 2」というテクニックを使って音を離しましょう。

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下から2番目の音をオクターブ上に移動

下の図のように、下から2番目の音をオクターブ上に移動させます。こうすると低音域で音が離れますし、中音域にも音が増え、サウンドがまとまります。

ちなみにこれはクラシックでよく見られる配置で、響きもリリカルです。ビル・エヴァンス、ブラッド・メルドー、リッチー・バイラークが多用します。

ただしこの配置、恐らく多くの日本人にとってそうとう厳しい開き具合です。ですので、ペダルを踏むか、もしくはアルペジオで弾くと良いと思います。

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もちろん「Raise 2」は、コードが転回形の時にも使えます。とにかく、下から2番目の音をオクターブ上に移動させてあげれば、すっきりする、ということです。

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Drop 2 で中音域を補強

さて、下の図のように少し上の音域で演奏してみてください。中音域が物足りない感じがするとしたら「Drop 2」を使いましょう。

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上から2番目の音をオクターブ下に移動させる

上から2番目の音をオクターブ下に移動させます。こうすると、一番上の音=(大抵はメロディ)を固定したまま、サウンドを変化させ、中音域に厚みを加えることが出来ます。

トップの音はとても大切です。一般的に言って人間は、一番上の音を一番強く認識します。つまりトップの音が変わってしまうと、サウンドが「がらっと」変わってしまいます。「Drop 2」ではトップの音を変化させずに、サウンドに厚みを与えます。

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「Raise 2」と同様に「Drop 2」はもちろん、転回形にも使えます。

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まとめ

  1. 低音域が密集音して濁りすぎる場合は「Raise 2」を使う→下から二番目の音をオクターブ上に移動させる。
  2. 高音域が密集して中音域が物足りない場合は「Drop2」を使う→上から2番目の音をオクターブ下に移動させる。

ボイシングは非常に細かいことですが、サウンドに大きな影響を与えます。まずは今回紹介した「Raise 2」と「Drop 2」を使ってみましょう!

ではまた!!

 

 

 

 

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