Maschine 2.2 新機能の使い方 / アルペジエイター/スケール/コード


 Maschine 2.2 新機能

Native Instruments 社のMaschineが2.2になり、新機能が多く追加されました。結構前の話なんですが、操作方法がまとまっているサイトがなかったので、改めて紹介します。

新機能の目玉は、スケール、コード、アルペジエイターです。これによって、音階のある演奏をパッドで行うことが大変簡単になります。通常、パッド上には半音階がならんでいるため、メロディを演奏することがとても難しいのですが、特定のスケールがパッド上に配置されることで、かなり理解しやすくなります。

なお今回は、私がMaschine mk1 ユーザーであるため、このバージョン(Maschine mk1)での操作を解説します。ですがmk2やmicroも基本的には同じです。studioはかなり異なるようです。詳細はマニュアルに記載されていますので、合わせて参照ください。

マニュアルの場所

スクリーンショット 2015-04-06 0.05.40

そもそもマニュアルのある場所がわかりにくいので、場所をお伝します。上の図の赤い枠の場所にあります。Addendumというのは、補足という意味です。2.1と2.2で追加された要素についてのマニュアルです。

スケール機能

スクリーンショット 2015-04-06 0.29.48スケール機能を使用するためには、PAD MODE→KEYBOARDモードに入ります。下に現れるScale項目で設定をしていきます。

TYPE

スケールを指定します。一般的に使われるチャーチモードのうち、使用できるのはメジャースケールとマイナースケールだけです。フィリジアンやリディアンといったスケールはありません。メジャースケール、マイナースケール、メジャーペンタトニック、マイナーペンタトニックが使いやすいと思いますので、まずはこの4つから始めるのをお勧めします。

その他スケール関する詳細は、日本語マニュアル23ページに一覧がありますのでご確認ください。

右側のスケール表示画面

Typeを設定すると、右側のパッドに対応した画面に、ノート(音名)が表示されます。Typeを変更していくと、このノートが変化していくのがわかると思います。

Rootもしくはスケールのスタート地点の設定

スクリーンショット 2015-04-06 0.57.56右側上段で、rootもしくはスケールのスタート地点を設定します。SEMI- とSEMI+ を押すことで、半音づつ変化させることができます。OCT- もしくは OCT+ を押せば、オクターブを変化させることができます。

コード機能

スクリーンショット 2015-04-06 0.57.56 スクリーンショット 2015-04-06 1.03.21CHORDの項目を「OFF/HARM/CHD SET」から選択してください。

  • OFF コード機能がオフになっている状態です。
  • HARM パッドを押すと、それに加えて、スケールの音を加えます。例えば、上記のようなDのマイナーペンタトニックのときに、CHORD MODEをHARMにし、TYPEを1-3にし、Dのパッドを押すと、Dから数えて3つめの音であるGが追加され、DとGが同時になります。もう一つの例ですが、Fのパッドを押すと、Fから数えて3つめの音であるAが追加され、FとAが同時になります。つまり、この数字は度数 = スケール上で何番目上の音が追加されるか、ということを示しています。
  • CHD SET を選択すると、右側にスケールではなくて、コードネームが表示されます。(このモードでは、スケールモードの設定に関係なくコードが選択される)。次項目で詳細を示します。

Chord Set Mode

スクリーンショット 2015-04-06 1.02.46

CHD SET を選択すると、TYPEにおいてMAJ1-8,MIN1-8の選択ができるようになります。

  • MAJ1-8 メジャースケールのダイアトニックコードを中心としたコード群がパッド上に用意されます。面白いことにノンダイアトニックコードも含まれています。例えば、C Major Scale のセットの中に、D(ノンダイアトニックコード) が含まれていたりします。これによってC D F Gといったビートルズのようなコード進行も演奏できるようになっています。なかなか考えられていますね。
  • MIN1-8 こちらはマイナースケールのダイアトニックコードが中心です。しかしこれもうまく飲んだイアトニックコードが含まれており、なかなか展開のあるコードがつくれます。

MAJ1-8およびMIN1-8の選択肢には、かなり面白いコードが含まれているので、後日これについて音楽理論的な観点から説明したいと思います。

スケールモード、コードモードの注意点

専用コントローラーでしか使用できない

この機能は、maschine専用コントローラーからしか使用できません。つまり、一般的なMIDIキーボードからスケール機能やコード機能を活用することはできません。キーボードで使用したければKOMPLETE KONTROL S-Series keyboards を買ってくれ、ということのようです。ケチ!

また当然ですが、シーケンサーに記録した情報に対してこの機能を使うこともできません。つまり、一度入力したシーケンサー上の音を、スケールにフィットするように変化させる、というようなことはできません。

あくまで専用コントローラーを使って、入力するときのみに使える機能です。このあたりがMaschineのいまひとつなところで、ホストシーケンサーとして使おうと思うと、いろいろ不便だなあといつも思います。なんだかんだいってこのあたりはAbleton LiveやSteinberg Cubaseが強いですね。

各グループごとに、スケール・コードの設定ができる

これは良いポイントですが、グループごとにスケール・コードを設定することができます。つまり、グループAはFメジャーキー、グループBはFmキー、と分けて設定可能です。ただしこれは、ライブセット全体を保存した場合にのみ記録されます。グループだけをプリセットとして保存してもダメです。

アルペジエイターモード

アルペジエイターモードは、Note Repeat機能の中に統合されています。

スクリーンショット 2015-04-06 11.55.00

  • LOCK アルペジエイターモードの画面を離れても継続してアルペジエイターが起動した状態にできます。通常は、この画面が終了すると、アルペジエイターも終了するようになっています。
  • MAIN アルペジエイターのタイプです。下から上に上がるようなサウンドならUP、下がるようなサウンドならDOWN、コードを演奏したかったらCHORDにしてください。
  • RHYTHM RATE アルペジエイターの音の細かさです。1/4よりも1/8の方がより細かいリズムになります。
  • UNIT 前項目RHYTHM RATEで設定したリズムに詳細設定をします。具体的には、付点8分音符にしたり、三連符にしたりできます。dottedが付点、tripletが三連を意味します。
  • SEQUENCE リズムに変化を与えます。ギターのカッティングのような感じを出せます。いろいろ試してみてください。

スイング/グルーブ機能について

アルペジエイターに対してシャッフルやスイングをかけたいこともあると思います。その場合は、いつもどおり、サウンドがグループのグルーブを設定変更してあげれば自動的にアルペジエイターにも反映されます。便利!

おまけ

ミキサーモードは確か2.1でついた機能なので2.2の新機能ではないのですが、忘れられがちなので解説を。

スクリーンショット 2015-04-06 12.04.01

ソフトウェア上からは、上のボタンからアクセスできます。ハードウェアからは、シフト+サンプリング です。こんな分かりにくいとこに配置されていたとは!!!追加された新機能は、結構無理くりなボタンにアサインされていますので、説明書を見ると、こんなことできたのか!!!というのが結構隠されています。エンジョイ!

まとめ

今回はMaschine 2.2の新機能であるスケール・コード・アルペジエイター機能について使い方を説明してきました。どのDAWも、説明書がある場所、機能の起動方法、等々結構わかりにくいと思います。せっかく搭載されている機能でも、使い方がわからないので使っていない、というもったいないことが結構ありますよね。私も使えていない機能やシンセがたくさんあります。ぜひ使いこなしているよという人は記事にまとめてくれるといいなと思います。

なお、私NeraltはFinger Drummerとしても活動しており、フィンガードラミングの教科書も書いております。こんな情報が載っています。

  1. パッドのおすすめ配置例
  2. 基本的なリズムの叩き方
  3. より高度なリズムを叩くためのリズム練習
  4. アーメンブレイクやジェイムスブラウンの有名曲など、つかえるビート譜面

読んでみてください。ではまた!

フィンガードラミングの教科書

RHYTHM AND FINGER DRUMMING

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