Cueは、予めトラックに目印をつけておいて、その目印にワープすることができる機能です。
Fig. 9‑1
Fig. 9‑1には1〜4の旗が立っていますね。これが予め設定したCueです。
Fig. 9‑2
Fig. 9‑2の青い枠で囲まれたボタンがCueボタンです。1を押せば1のCueに移動し、2を押せば2のCueに移動します。
いつ使うか
- 曲の先頭にCueを設定し、頭出しをする際に使用する。
- 曲の展開が変化する箇所にCueを配置し、次に何が起きるか把握しやすくする。例えば、イントロが終わってヴォーカルが入ってくる箇所、ドラムが抜けブレイクに入る箇所、またブレイクが終了しドラムが入ってくる箇所にCueを配置し、目印とする。
- キック、スネア、エフェクトなどがなる箇所にCueを配置し、フィンガードラミングのように演奏する。(これは少し高度なテクニック)
Cueの設定
Fig. 9‑2のCueボタンが点灯していないものが、空いているものです。空いているCueボタンを押すと、現在の再生位置にCueが設定されます。
削除
削除をするには「Shift + Cueボタン」です。
この際に、SnapをONにした方がよい
Fig. 9‑3のようにSnapをONにすると、マーカーが、ビートの上にきっちり配置されます。(ただし、Gridがしっかり設定されている必要がある。) このモードになっていない場合には、ずれたところでマーカーを打とうとすると、そのままずれた場所にマーカーが設置されてしまします。つまり、ビート上ではない箇所にマーカーを配置したい場合にはSnapをOFFにしてください。
Fig. 9‑3
ループマーカーと通常のマーカー
Fig. 9‑4
重要なマーカーとして「通常のCueマーカー」と「ループCueマーカー」があります。通常のCueマーカーは、S2のボタンが青く光ります。ループCueマーカーは、S2のボタンが緑色に光ります。
通常のCueマーカーを設定する方法は、先ほど説明したように、単に空いているCueボタンを押すだけですが、ループマーカーは少し変わった方法で設定します。
ループマーカーCueの設定
- キューを設定する前に、ループをまず設定する。
- ループが設定された状態でキューを打つ。
- すると、ループキューが設定される(緑になる)
- ループキューを使うと、移動すると同時に、ループに入った状態になる。
その他のCueマーカー
色によってマーカーの種類が示されています。
Fig. 9‑5
- 白 Grid / グリッドマーカーです。
- 緑 Loop / Cueに移動し、ループがスタートします。
- 黄 Load / ロードした際に、このマーカーの位置に再生位置が配置されます。
- 青 Cue / 一般的なキューです。
種類は、Fig. 9‑6をクリックして変更することができます。
Fig. 9‑6
Fig. 9‑7
なおS2のCueボタンの色は、緑=ループキュー、青=ループキュー以外のキューとなっており、ループキュー以外は色で識別することはできません。
BeatグリッドをCueに設定されたくない時
Fig. 9‑8
初期設定では、Beatグリッドが自動的にCueに追加されてしまいます。するとすぐにCueボタンが埋まってしまいます。ですので、Fig. 9‑8でStore Beatmarker as Hot CueをOFFにすることをおすすめします。このように設定すると、GridマーカーはCueマーカーと独立し、Cueボタンが埋まることがなくなります。
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