2014年後半(7月〜12月)に購入したものとコメント【音楽、書籍、楽譜、サービスなど】


えー、前回に続きまして、後半戦です。

7月

神話の力 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

キャンベル,ジョーゼフ

7月からはですね「物語論」に強い興味をもって取り組んでますね。いわゆるロシア構成主義というんでしょうか。しっかり調べてないんですが、映画で裸の女性のカットの次に、死体のカットを続けると、そこに人間は勝手にストーリーを作り上げるんだと。つまり構造だけでストーリーが作れるんだ、というロシア構成主義。

これってコード進行に似ていますね。例えばCM7 F#M7 EM7というコード進行、全く調性から外れていますが、それでも我々はこのコードの連結に音楽を感じる訳ですよね。つなげてしまえば、理屈はどうであれ人間は音楽を感じる訳です。ドビュッシーやラヴェルなんかに顕著ですが、現実的に音楽はこうやって作られています。それにロシア構成主義の考え方は似ていると思いました。

音楽と物語が似ていると感じ、さらに物語論の手法が音楽理論の本を書く上でも役に立つのではないか、と思いました。音楽はそれぞれの音楽が似ています。物語もそれぞれ似ています。しかし、それぞれの個性がある。同じような構造を持ちながら、個性がある。この構造を描き出していく物語論の手法は、音楽理論にも役に立つのでは、というのが興味のはじまりです。

ここで考えたことが自分が書いた本に反映されています。つまり、音楽理論の用語から音楽を説明しだすのではなく、各々の音楽から音楽を語るという方式です。これは上半期の記事でかいたレーモンクノーの文体練習から受けた影響と同じです。

物語の体操 物語るための基礎体力を身につける6つの実践的レッスン (星海社新書)

大塚 英志

大塚さんの物語論はほとんど全部買いました。アカデミックな内容を排し、どうやって物語をつくるか、という手法に終止していますので、実践的です。

ハリウッド脚本術―プロになるためのワークショップ101

ニール・D・ヒックス

ハリウッド系の脚本術も結構買いました。あとこの時は、バットマンやスターウォーズや銃夢など、名作の物語論による分析も行っていました。

 

越境者 松田優作 (新潮文庫)

美智子, 松田

私は松田優作ファンで、特に探偵物語が好きなんです。探偵が好きなんですね。この本は松田優作の素顔に迫っています。強くて男らしい象徴としての松田優作ではなく、繊細な松田優作を元妻が書いている。松田優作ファン以外にもおすすめです。

Mojo Club 11

Various

クラブジャズ系です。いい感じでした。

R.U.E.D.Y

Flowriders

http://youtu.be/kvKddC9PGSI

最高にかっこいいクラブジャズ。ドラムがすごい

LIVE AT THE SCALA(DVD付)

ロンドン・エレクトリシティ

これも最高にかっこいい。ドラムンベース系ですかね。1990年代って感じがして、いいです。しかもライブ。サンプラーにドラマーにベースに歌。今年は歌物のバンドやりたいですねー。

MONDO GROSSO
なぜか今更モンドグロッソを笑

ストーリーメーカー 創作のための物語論 (星海社新書)

大塚 英志

笑えるくらい大塚さんの作品を読んでますね。物語論関係。

8月

The Bill Evans Trio volume 3 : Featuring Bill Evans, Eddie Gomez/Bass & Drummers Marty Morrell, Philly Joe Jones & Jack Dejohnette

Hal Leonard Publishing Corporation

人生何度かめの、ビルエヴァンスブーム。難しくて弾けない箇所がたくさんありますが、ひたすら研究してます。ビルエヴァンス研究はたくさんありますが、私なりのビルエヴァンス研究を出したいなと。

9月

<脳と文明>の暗号 言語・音楽・サルからヒトへ (KS一般書)

マーク・チャンギージー

これ最高に面白いです。音楽、言語、音声を結びつけて成り立ちを説明しています。これは単品でレビューを書く予定です。

80年版 岩波文庫解説総目録―1927~2006

岩波文庫編集部

目録を読むっていう趣味があって、これをやると古今東西にどんなことに書かれた本があるのか、ざっくり分かるのでおすすめです。本を書いたり研究するっていうのは、結局文献・資料との戦いなんですね。だれよりも早く体系的に資料を読み込んで、さらに書かれていないことをみつけて、書くっていう。そのためには、ざっくり、どんな本があるのかを把握する「目録を読む」ってのをお勧めします。

10月

西洋音楽史―音楽様式の遺産

ヴァン・エス,ドナルド・H.

音階の歴史」について調べるために相当量の音楽史のテキストを買いました。その一冊です。

でも音楽史の本て、結局ローマ以降からしか詳しく書かれていないので、古代ギリシャのことはほとんどわかりませんでした。ぶっちゃけ、資料がほとんどないんですね。なので、かなり音階の歴史を調べるのはシビアでした。暫定わかったことを記事にしていますので、是非ご覧ください。また、間違え等あれば教えてください。

何故スケールはCから始まるのか?

11月

リーン・スタートアップ ムダのない起業プロセスでイノベーションを生みだす

エリック リース, 井口 耕二, 伊藤 穣一(MITメディアラボ所長) (解説)

これ最高に合理的なビジネスモデルが書いてある本です。
  • 小さく始めて、顧客の反応を早く見よう。
  • 売れない、反応が悪ければすぐ修正。
  • アーリーアダプターが飛びつく製品をまず作ろう。
  • その後に、マジョリティーが欲しい商品になるよう、すそのを広げていこう。

このガイドラインにそって、本を書いてきました。結果としてよい内容ができたと思っています。お手伝いいただいた皆さん、ありがとうございました。

ここからはamazon.comで買った物です

Voicings for Jazz Keyboard

Mantooth, Frank

主に4th build voicing について書かれた本です。実践的です。この内容も近いうちに紹介していきますね。

Handbook of Chord Substitutions

LaVerne, Andy

ビルエヴァンスに直接習っていたピアニストが書いたコードに関する本です。相当モダンでアグレッシブなコードのっていますが、ああ!!!そうだこれ!!!後期エヴァンスが弾いてた奴だ!!!!ってかんじです。これも今年中には紹介します。

Tons of Runs: For the Contemporary Pianist

LaVerne, Andy

上と同じ著者のアドリブフレーズ集。これはいまいちでした笑

A Geometry of Music: Harmony and Counterpoint in the Extended Common Practice (Oxford Studies in Music Theory)

Dmitri Tymoczko

これ、紙の書籍と、日本amazon Kindleと既に持っていて、さらに米amazon Kindleで買いました。計三冊買いました。なんでかっていうと、日本kindleだとMacで見れないので不便なのですが米amazon KindleならMacで見れるんです。この本2011年から勝手に翻訳を開始して情報を発信してるんですが、なんとか今年中に翻訳し終えたいと思ってます。翻訳権をとるか、とれなければ、ガイドブックのような物を出したいと思っています。

日本ではじめてこの本についてまとまったレビューを出したのは私です。自慢ではなくて笑、こうやって日々皆さんに最先端の役に立つ情報を発信するために努力しているという点をお伝えしたかったのです笑 どこよりも早く、そしてわかりやすい音楽理論の情報を2015年も発信していきますので、よろしくお願い致します。

Bill Evans Songbook: Jazz Piano Solos Series Volume 19

Bill Evans

ひたすらビルエヴァンスの本を買ってますね笑 大学生の頃はビルエヴァンスが何をやっているか、知識がなくてわからなかったのですが、今本を書けるようになって土壌が固まり、楽譜を見るとおぼろげながら理解できるようになってきました。それで楽し過ぎて、たくさんかって分析を始めてしまいました。ビルエヴァンスのようにアドリブするのは多分私は出来るようにならないと思うのですが、ビルエヴァンスのようにアレンジすることはできるかもしれないな、と思い始めてます。ビルエヴァンスも実はかなり綿密にアレンジを練っていたそうなので、まず練りに練ってビルエヴァンスのような暖かみのあるボイシングをできるようになりたい!が2015年の目標です。

Harnessed: How Language and Music Mimicked Nature and Transformed Ape to Man

Mark Changizi

これは「<脳と文明>の暗号 言語・音楽・サルからヒトへ」の英語版です。なんか日本語がおかしいところがたくさんあったので、確認用です。

A History of Musical Style (Dover Books on Music)

Richard L. Crocker

英語の音楽史の本です。大抵日本語の本よりも、英語の定番本の方が情報量、精度の点で大幅に勝っているので、英語の音楽史の本を買ってみました。クラシックは専門ではないので、ちょっと読むのに時間がかかってます。しかし、非常にいいです、この本。

まとめ

ということで、2015年後半は、以下の3ジャンルの本を買いまくってますね。

  1. 物語論
  2. ビルエヴァンス
  3. 音楽史

この情報が、本サイト及び書籍にどんどん反映されていきます。ご期待ください!

では2015年もよろしくお願いします〜!

 

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